素人でもわかるインフィールドフライ
野球には、初心者にとって難解とされるルールがいくつか存在しますが、その一つが「インフィールドフライ」です。
インフィールドフライは以下の3つの条件が満たされた場合、宣告されることがあります。
1.ノーアウトまたは1アウト
2.走者が1,2塁または満塁
3.打者が内野フライを打ち上げる
しかし、全ての内野フライがインフィールドフライに該当するわけではありません。上記3つの条件に加えて、審判がそのフライを「内野手が容易に捕球できる」と判断した場合のみ、このルールが適用されます。インフィールドフライかどうかは審判のサイン(通常は、審判が片手を頭上に挙げるジェスチャー)で判断可能です。インフィールドフライが宣告されるとフライを打った打者は自動的にアウトになります。
では、なぜこのようなルールが存在するのでしょうか。インフィールドフライのルールがなければ、守備側は意図的にフライを落とし、簡単なダブルプレイやトリプルプレイのチャンスを作り出すことが可能となります。これは攻撃側にとって非常に不利な状況を生むため、そのような不公平を防ぐ目的でインフィールドフライのルールが設けられています。
インフィールドフライのルールは一見すると複雑に感じるかもしれませんが、実は非常に公平性を保つための重要なルールとなっています。試合を観る際や実際にプレイする際に、このルールを理解しておくことで、野球の戦術やドラマをより深く楽しむことができるでしょう。